本文へジャンプ
ファイザー株式会社 Working together for a healthier world より健康な世界の実現のために
ここから本文です
現在地 : Pfizer co.jp ホーム > 報道関係の皆様:プレスリリース2018年度 >第三世代ALK陽性非小細胞肺がん治療薬としてロルラチニブの製造販売承認を申請

ページを印刷

第三世代ALK陽性非小細胞肺がん治療薬としてロルラチニブの製造販売承認を申請

報道関係各位

2018年1月30日
ファイザー株式会社

ファイザー株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:原田明久)は、2018年1月30日(火)、「ALK*チロシンキナーゼ阻害剤に抵抗性又は不耐容のALK融合遺伝子陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌**」の効能・効果で、抗悪性腫瘍剤/チロシンキナーゼ阻害剤ロルラチニブ(開発番号:PF-06463922)の国内における製造販売承認を申請いたしました。
 *ALK: 未分化リンパ腫キナーゼ
 **以下、非小細胞肺がんを「NSCLC」と略記

ロルラチニブは、ALK阻害剤が効かなくなった患者さんの腫瘍に生じた変異(耐性変異)を解明することにより創製した第三世代のALK阻害剤であり、耐性変異がみられる変異型ALKにも効果が期待される化合物です
日本も参加した国際共同第Ⅰ/Ⅱ相試験において、ロルラチニブのALK阻害剤に抵抗性又は不耐容のALK陽性NSCLCに対する臨床的に意義のある有効性と忍容可能な安全性が示されたことから、本日の申請に至りました。

米国においてロルラチニブは、2017年4月に、1剤以上のALK阻害剤による前治療歴を有するALK陽性転移性NSCLC治療におけるブレークスルー・セラピー(画期的治療薬)指定を受けています。

【取締役 医薬開発部門長 マリエピエール・ガスティノーより】

「肺がん治療を考える上で、遺伝子変異の特定や耐性機序の解明は重要であり、治療成績の向上に大きく影響します。また、脳転移は特にNSCLC患者さんで好発するものの効果的な薬物療法が限定されていることから、脳転移の管理は臨床上極めて重要な課題と考えられます。
ロルラチニブは、こういった医療上のニーズにいち早く着目し創製した第三世代のALK阻害剤です。ロルラチニブの国際共同第Ⅰ/Ⅱ相試験では、複数回のALK阻害剤の治療を受けた患者さんを含む全ての患者群で、高い奏効率が認められ、頭蓋内腫瘍に対する奏効も確認されました。
ザーコリ(一般名:クリゾチニブ)や他のALK阻害剤によって、ALK肺がん治療は着実に進歩しているものの、いまだ生命を脅かす致死的疾患であり、また、既存のALK阻害剤に抵抗性となった場合の治療選択肢は非常に限られています。本日のロルラチニブの申請により、近い将来、日本のALK陽性NSCLC患者さんにロルラチニブという新たな治療選択肢をお届けできる可能性を大変嬉しく思います。
弊社は今後も、日本のがん患者さんに革新的な薬剤をできる限り早くお届けできるよう、鋭意開発に取り組んでまいります」

参考資料

【非小細胞肺がん(NSCLC)について】

肺がんは、がんによる死亡原因の世界1位です1。NSCLCは肺がん症例の約85%を占めており、特に遠隔転移している場合は未だに治療が困難です2。NSCLC患者さんの約75%が転移後または進行後に肺がんと診断されますが、その時点での5年生存率は僅か5%です2,3,4
肺がんの原因や症状、検査や病期(ステージ)、遺伝子とがんの関係や肺がんの治療法については、弊社のがん患者さんとご家族向けサイト「がんを学ぶ」内、「肺がんを学ぶ」サイトでもわかりやすく解説しています。
http://ganclass.jp/kind/lung/

【ロルラチニブについて】

ロルラチニブは、開発中の第三世代ALK/ROS1チロシンキナーゼ阻害剤で、ALK融合遺伝子とROS1融合遺伝子の染色体再構成を有する非臨床肺がんモデルにおいて高い活性を示しました。ロルラチニブは特に、他のALK阻害剤に抵抗性を示す変異腫瘍に対しても効果を発揮できるように、また、血液脳関門を通過できるように設計されました。

ロルラチニブは現在、第Ⅲ相CROWN試験(NCT03052608)が進行中です。日本も参加している本試験は、ALK陽性転移性NSCLCに対するファーストライン治療薬としてのロルラチニブをクリゾチニブと比較する非盲検無作為化群間比較試験です。
ロルラチニブは、いずれの規制当局にも、またいかなる適応症についても承認を受けていません。

【第Ⅱ相試験について】

第Ⅱ相試験では、脳転移がない、あるいは無症候性の脳転移(治療歴の有無を問わない)を有する患者さん計275名を対象に、ロルラチニブの抗腫瘍活性と安全性を検討しました。参加者は、バイオマーカー(ALK陽性またはROS1陽性)と前治療歴をもとに、6つのコホートに割り付けられました。主要評価項目は、独立中央判定(ICR)に基づく客観的奏効率(ORR)と頭蓋内ORR(IC-ORR)でした。本試験で得られた併合解析結果は以下の通りでした:

  • ■ALK陽性、未治療:ORRは90%(27/30; 95% CI: 74, 98)、IC-ORRは75%(6/8; 95% CI: 35, 97)。
  • ■ALK陽性、クリゾチニブによる前治療歴あり(化学療法による治療歴を問わない):ORRは69%(41/59; 95% CI: 56, 81)、IC-ORRは68%(25/37; 95% CI: 50, 82)。
  • ■ALK陽性、クリゾチニブ以外のALK阻害剤による前治療歴あり(化学療法による治療歴を問わない):ORR は 33%(9/27; 95% CI: 16, 54)、IC-ORRは42%(5/12; 95% CI: 15, 72)。
  • ■ALK陽性、2または3レジメンのALK阻害剤による前治療歴あり(化学療法による治療歴を問わない):ORRは 39%(43/111; 95% CI: 30, 49)、IC-ORRは48%(40/83; 95% CI: 37, 59)。
  • ■ROS1陽性(前治療歴の有無を問わない):ORRは36%(17/47; 95% CI: 23, 52)、IC-ORRは56%(14/25; 95% CI: 35, 76)。

ロルラチニブの忍容性は概ね良好でした。有害事象の大部分は軽度から中等度で、ロルラチニブの減量や投与中断、または標準的な薬物療法によって管理可能でした。治療に関連する死亡はなく、薬剤関連の有害事象による中止率も低いものでした(3%)。最もよく認められた有害事象は以下の通りです:高コレステロール血症(81%)、高トリグリセリド血症(60%)、浮腫(43%)、末梢神経障害(30%)、体重増加(18%)、認知的変化(18%)、気分的変化(15%)、疲労(13%)、下痢(11%)、関節痛(10%)、AST増加(10%)。

<出典>
  1. 1 The International Agency for Research on Cancer, the World Health Organization, GLOBOCAN 2008, Available at: http://globocan.iarc.fr/Pages/fact_sheets_cancer.aspx (select “Lung” from the drop-down menu). Accessed October 13, 2017.
  2. 2 Reade CA, Ganti AK. EGFR targeted therapy in non-small cell lung cancer: potential role of cetuximab. Biologics. 2009; 3: 215-224.
  3. 3 Yang P, Allen MS, Aubry MC, et al. Clinical features of 5,628 primary lung cancer patients: experience at Mayo Clinic from 1997 to 2003. Chest. 2005;128(1):452-462
  4. 4 American Cancer Society. Detailed Guide: Lung Cancer (Non-Small Cell). Available at:
    http://www.cancer.org/cancer/lungcancer-non-smallcell/detailedguide/non .... Accessed October 13, 2017.

ファイザーオンコロジーについて

ファイザーオンコロジーは、がんとともに生きる患者さんに意義のある影響をもたらす革新的な治療薬を追求しています。オンコロジー領域におけるリーダーとして、画期的かつアクセス可能な治療薬を迅速にお届けし、がん患者さんの生活に変革をもたらすべく取り組んでいます。業界屈指の、生物学的製剤、低分子、免疫療法からなる豊富な開発パイプラインを有し、優れた革新的医薬品を探索し、多様ながんに臨床応用することに注力して研究を進めています。オンコロジー領域において重要なことは、医薬品の製造だけでなく、緊密なパートナーシップにより患者さんの生活改善を目指すこと。学会、研究者、共同研究グループ、政府、提携先などと協力しながら、革新的医薬品によるがんの治癒、あるいは、コントロールにまい進していきます。詳しくはwww.pfizer.comをご覧ください。

ファイザーについて:より健康な世界の実現のために

ファイザーはサイエンスとグローバルなリソースを活用し、皆様が健康で長生きし、生活を大きく改善するための治療薬をお届けしています。私たちは、ヘルスケア製品の探索・開発・製造におけるクオリティ・安全性・価値の基準設定をリードしていくことを目指しています。当社のグローバルなポートフォリオには、医薬品とワクチンに加え、世界的に著名なコンシューマー・ヘルスケア製品が含まれています。ファイザーの社員は先進国および新興市場で、今、この時代に最も恐れられている疾患の予防・治療・治癒に役立つ製品を通じて健康に貢献しています。卓越した革新的医薬品企業の責務として、優れた医薬品を誰もが容易に入手できるように、ファイザーは世界中の医療従事者、政府、地域社会と協力しています。私たちに信頼を寄せてくださる皆様のため、150年以上にわたり前進を続けてきました。詳細は当社のウエブサイト(www.pfizer.com)をご覧ください。また、ファイザー株式会社(日本法人)の取り組みは、次のホームページよりご覧いただけます。www.pfizer.co.jp

このページの先頭へ

ここから下部共通部分です
ファイザー株式会社
Copyright© Pfizer Japan Inc. All rights reserved.
上部共通ナビゲーションに戻る